
思えば自分は十代にしっかり青春らしいことをしなかったせいで、二十代をこじらせてしまったと思う。
そして今もその幻影に、スーパーカブに、囚われている。
では何故十代に青春が来なかったのか?
それは、十代は十代でこじれていたからだ。
リアルタイムから送れること十数年、中学時代に夕方の再放送でガンダムを観て、ドはまりしてしまった。
ガンダムには「ニュータイプ」という人たちが出てくる。
これをめちゃくちゃ粗く説明すると、「宇宙に出て進化して、感覚が鋭敏になった人」みたいな感じだ。
この概念を知った中二病真っ盛り、万能感MAXの自分は、「これ、オレだ…」となってしまった。
「鈍感で何も分かっていない学校のヤツらは、繊細な感覚を持ち高度なことを考えているオレみたいな人間のことは理解できまい…」
って、これマジで思ってたからね。
だから同級生を見下して、常に馬鹿にしたように振舞っていた。
めちゃくちゃ嫌われてたって、今になって理解できる。申し訳ない。
そんな感じが中学、高校と続いていたから、友達と一緒に何かに夢中になって遊ぶなんて経験は全くしてこなかった。
そして大学を出て働き始めてから、はじめて同じ趣味を持つ友達を作ることができた。
カブが好きで、一緒にツーリングしたり、いじったり、語り合ったりできる友達だ。そんな仲間ができるのは人生はじめての経験で、その二十代中盤の日々が自分の輝かしい青春の時期になってしまった。
あと数年で三十にもなるという年齢なのに、それこそ高校生みたいな馬鹿なことをカブに乗りながらしていた。
だからカブを、遠い昔のことと振り切れない。いまだに囚われてしまっている。
そういう鬱屈も「ニュータイプ」っぽい??笑
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